2015年5月26日火曜日

ピアノとアカマツと亀田正一鳥取画家


悠子が頑張り、結婚資金の足しになるように、三歳から二十一歳まで使ったピアノを高価で売却した。




只で引き取ってもらえるのなら有りがたいと思っていたので、悠子の交渉したピアノの下取り額を聞いて驚いた。



今回の件で確りしてきた印象を持った。
ピアノの処分を依頼された時から、結果に至るまで卒のない経過報告がされていた。

だいぶ仕事で鍛えられたようだ。




ピアノと別荘の玄関先のアカマツと亀田正一画伯といつ点で共通する。





今は、別れの時でもはや自分の手にすることができない。





別荘の玄関に着いたとき微笑んで迎えてくれ、熊取に帰宅する時必ず挨拶する。

悠子のみつけたカエデの立派な木が土砂流で切り倒された時にも悲しかったが、

このアカマツの枯れてしまうのもせっかく大山にくるのに寂しい。





悠子も寂しい気持ちをもって、ピアノを手ばなしたことだろう。

寂しいと言えば画家亀田氏の年賀を絵葉書でその年もいただいたのに急なお別れも寂しい。




 
若葉を去って行く私たちも、寂しい思いをさせている人に申し訳ない思いでいっぱいです。
 

 


今日突然大山までダニエルとやってきたのは、先日雅子と別荘の掃除をして七月から住まうのにガラクタを整理して、芝刈り機やチェンソーとオイルをピロティーに出して帰ってきた。


アカマツが枯れているのはその時知っていたので、この松が家に倒れたら被害が大きいのが想像できたので、洪水のこともあり火災保険に昨日加入したおり、重要事項の告知報告を保険会社の人から受けた折。




芝刈り機につかう混合油の扱いは違法な時は保険が下りないという。



保険が出ないことよりも、今までガソリンの缶に入れていたのを
整理のためにごみとして捨てるためわずかに残った混合油を芝刈り機にいれて帰ってきた。しかもピロティーに立て掛けるようにしておいた。

夏を迎え直射日光の当たることを考慮していなく思考が飛んでいた。


 

ロイヤルシティ大山リゾート管理事務所へ電話するも夜で誰もいない。


それで、昨夜若葉より別荘へダニエルをつれてやってきた。



松の木は切り倒されていました。




チエンソーの容器が破れオイルがテラスに漏れていました。

幸い芝刈り機は爆発することなく、草むらに油が漏れていたこと以外発火することはなかった。




無知や無関心ほど恐ろしいものはない。




怪我の功名で、若葉の絵画を車で運んできた。

大山を愛した亀田さんの絵は別荘にも合うことだろう。





ダニエルはわたしが風呂に入っていた間に、雅子がつめてくれた三日分のドックフードを
平らげていた。



当分、食事抜きは厳しいだろう。



当然な関心と注意しないわたしが悪いのだ。







不思議なもので若葉にかかっていた絵を外すと、
若葉の雰囲気は、気が抜けたように寂しくなる。




反対に、今まで寂しかった別荘は温かみを増してくる。



寂しいはずなのに、不思議と落ち着くのだ。




蝉が合唱してないている。



鳥たちの鳴き声の数は森中でコーラスしている。



ここで暮らしてゆくのを思うと、若葉を失う哀しさより、幸せな気分になってくるのは、

大切なものを持ってきたからなのだろう。




雅子は今日と明日引っ越し業者と引っ越しのための予算相談の会合を持つ。




クーラーと乾燥機とレコードプレヤーとアンプ、スピーカーの無料引き取り業者さんが
今日私と約束していたのを雅子に託した。




二人で大山で最後の時を暮らす思いがひしひしとしている。




娘ともお別れのとき。



ダニエルとも、車ともここ大山でお別れの時を迎えるだろう。



ロイヤルホテルの風呂に入りにゆくため森に出るとご近所の別荘の久保さんに出会った。


ここに来るとぼけていられない。

体を使って頭を使ってなんでも自分でしないといけない。




増々元気になる。


ごもっとも、七月から永住すると報告すると。

喜んでいた。




今でも冬はスキーをしているという。

ゴルフとスキーで忙しいらしい。




大山乗馬クラブが近くにあるので、たまには馬に乗ってみようと思っている。




ホテルへ行ったら、Dejeuner Buffet Francaisの予約を私のためにしていた。




前売りで65歳以上で2500円が1900円。貝塚聖書教会のファミリサパーも今週の土曜日にある。


何処にいてもおいしい食事と葡萄酒はついて回る。
有りがたいことだ。












 

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