雅子がとうとう(at last)変形股関節症の手術を決心した。
悠子の結婚生活の見通しも立ったことが一因。
股関節のインプラントは耐用年数15年から20年といったところで、
雅子は予後の寿命と自分の健康寿命を考えて今回の手術を決断した。
ここ(大山)で生きてゆく(死を迎える)に悔いはないと、
夫婦で美味しい食事とワインを飲みながら。
厳しい冬を思うと、よそで暮らすことを望む反面、
ここ大山の森で暮らしてゆくということに揺れていたが、
雅子が手術をするということで私も決心がついた。
ダニエルを見ていると私たちと暮らすところが一番いいと思っている。
わたしたちも、お互い伴侶のいるところが一番だ。
藤の花の盛りが過ぎ、木の芽狩りの季節も終わり、
初夏を迎えるころに移行している夕暮れ、
ダニエルとパイロットファームを下った農道を散歩する。
こし油と思って採取した木の芽ははでの木の芽、
多くの人たちの苦い経験を(失敗)を通してうまい山菜が食卓にある。
人びとの失敗はわたし(他者)のため。正確には世の命のため。
神は実にそのひとり子を賜るほどに世を愛された。
静かに森のなかが闇に包まれて、
鳥たちはさえずりをやめ、寝床に入る。
船越産業から十トントラックでクレーンで6トンの薪の搬入がある。
ダニエルの散歩に自転車がパンクして、
都合が悪い。
薪割りも、自転車修理も、庭の草刈も、
みんなほったらがしで後回し、
雅子は露天風呂で知り合ったご婦人から、
Happy Rose Garden のバラの鑑賞の招待を受けて喜んでいる。
でそんなことで
薔薇の招待と手術をすることをお祝いして、
マウントビューにくる。
Esprit De Parenchere 2010
御心ならば。すべてうまくゆきますように。
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