2019年8月9日金曜日

長崎の平和記念式典で市民の誓い


志水家から自家農園で収穫した今年の葡萄を贈っていただく。


長崎の非戦闘員である市井の人々の頭上にアメリカ連合国軍の※terrorism(原子爆弾投下)により当時24万人の人口のうち7万4千人(人口の三割)が一瞬に地上で無差別無防備無抵抗無慈悲に死に至らしめられた。74年を経て今も記憶に残る核被爆の悲惨な光景とともに、もう二度と国家による殺戮を繰り返させない平和を願う長崎の人々の祈りとともに今日をむかえた被爆者の発言を記録する。

 
 

あれから74年、被爆者の私たちは多くの方々と「核兵器廃絶」を訴え続けてきました。
 
また、60歳を過ぎて英語を独学で学び、2015年11月長崎で開催されたパグウォッシュ会議では世界の科学者に英語で「核兵器廃絶」に力を貸してくださいと訴えました。
 
しかし、ロシア、アメリカなどの国々に今なお1万3880発もの核兵器が保有されていると言われています。
 
 更にアメリカはロシアとの間に締結している中距離核戦力全廃条約からの離脱を宣言し、失効しました。2月にはトランプ政権になってから2回目の「臨界前核実験」を行ったと報じられています。これは「核兵器の廃絶」を願う人々の期待を裏切る行為です。
 
 

 
被爆者は日を追うごとに亡くなっています。
私はこの場で安倍総理にお願いしたい。
 
 被爆者が生きているうちに世界で唯一の被爆国として、あらゆる核保有国に「核兵器を無くそう」と働き掛けてください。この問題だけはアメリカに追従することなく核兵器に関する全ての分野で「核兵器廃絶」の毅然(きぜん)とした態度を示してください。
 
もちろん、私も死ぬまで「核兵器廃絶」を訴え続けます。
 それが74年前、広島・長崎の原爆で失われた二十数万人の命、後遺症に苦しみながら生き残っている被爆者に報いる道だと思います。
 
 
 
     2019年8月4日(日) 主日礼拝(平和を覚える月間)  
平和は夢物語だろうか、いいえ平和は必ず実現する。    
 
         

私は第二次世界大戦によって310万人の命を犠牲にした日本が、戦後に確立した「平和憲法」を守り続け、戦争や核兵器もない世界を実現する指導的な役割を果たせる国になってほしいと念願し「平和への誓い」と致します。
 
 Please lend us your strength to eliminate nuclear weapons from the face of the earth and make sure that Nagasaki is the last place on Earth to suffer an atomic bombing.Thank you.
(この世界から核兵器を廃絶し、長崎を最後の被爆地とするために皆さんの力を貸してください)
 
 2019年8月9日
被爆者代表 山脇佳朗
 

慈しみとまことは出会い正義と平和は口づけし、まことは地から萌えいで正義は天から注がれます。 (詩編85編 11)
 

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