ギリシャ語で時間を意味する言葉に、クロノスとカイロスとがある。
クロノス時間とは、過去から未来へと一定速度. 一定方向で流れる物理的時間、 カイロス時間とは、速度が変わったり繰り返したり. 逆流したり止まったりする、人間の内面を流れる意味的時間をいいます。
コイノニア会に出席したとき私市氏はカイロスを生きることはことを生きること(あなたの出来事と言葉)を生きることと表現していました。
カイロスを生きるとは自分の体のある場所を生きることです。
その人の今を生きるのです。それ以外どこにもありません。
天の下では、何事にも定まった時期があり、. すべての営みには時がある。
イエスの十字架をどのように理解したらいいのか。
コイノニア会から自宅へ帰る間ずっと思いをめぐらせていた。
アンナハーレントが頭を離れない。
「喜びと満足とが生まれるのは、自分たちの仲間と 交わることからであり、活動を共にし公的な場に出て、 言葉と行為とによって自分たちを世界の中へと引き入れる 共同作業を通じてである。 そうすることにより人は自分たちの人格的 アイデンティティーを獲得し、 全面的に新たなることを開始する」 (ハンナ=アーレント『Between Past and Future』) |
カイロスは、万人に現れていることによって保証されている。 |
十字架の立つ場所カイロスは公的の場所
だれからもみられる場所だれからも聞かれる場所 だれもが自由に語る場所 |
公共性とはこのように多様な他者のカイロスを十字架に
(イエスの出来事に)
釘付けされることではないかと考えてしまう。
多様な他者がイエスの十字架(神の開示)をみており、
それぞれのカイロスを心に刻む。
出来事が多様な人々のことばとなりイエスの復活を
公言したのだ。
それぞれが自分のカイロス(時)を生きている。
然し時を孤独にしておいてはいけない。
つまり他者によって意味付けがなされ承認されないと死んだままだ。
わたしは母の介護で自覚していることがあります。
母は必ず死ぬということです。
母の死ぬカイロスに死を越えて生きるイエスの命を見出したいのです。
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