五月の旅行の準備にいそしんでいます。
雅子は、カシオの自動翻訳機を、
私は、オランダのホテル予約や、
セレブリティーのインターネットチエックインの
(確認書)出力のため
キャノンのプリンター・コピー機を買いました。
このプリンターがとても安くなんと9千円
2002年ごろのモバイルのブリンターが4万円ほどしていた頃とは
時代の移り変わりを感じる。
Eosのデジタルカメラも
2005年に買ったDigitalN機種が修理がもうきかなく
やむなくKissX3Eosを買うはめになったがなんと7万円と安い。
恐るべしデフレ日本と言うべきか、
本来
きちんとサービスを受けたものはその代価を支払うことを潔くしなければならない。
値切り倒し相手の努力へ報いるための支払いを、けちっているのか。
日本中で、代価の支払いを惜しんでいる傾向がある。
製造者である
キャノンも反省すべきところがある。
造ることの責任として、品質の保証は言うに及ばす、修理の責任も果たす義務がある。
少なくとも、代価をだして修理を求めるものへ、修理の部品を備えて対応しなければならないのでは話にならない。
修理ができないことの罪と、正当に評価しない罪と
どちらが重いのか、はともかくとして今日本ではそれぞれが自満するものの心意気(プライド)が衰弱している。
今日は、ロシアのビザと国際運転免許書に貼る写真を撮るために夫婦で写真屋にいく。
ロシアサンクトペテルブルクの事前学習で二つ発見する。
Hermitageという隠者の隠れ家という観光場所があり、
コンステレーション号のエクスカーションが$850という馬鹿高い、高額な値段と、
私の行きたい エルミタージュ美術館がどこにもないこと。
是が間違いであった。
そして学んだことは、
サンクトは日本語に訳すれば聖、
すなわちペテロスブルグは独逸語読みで聖ペテロの街になるということ、
独逸のアウグスブルクはローマ皇帝アウグストゥスの街ということになる。
なるほど、古代ローマと古代ヘブライがヨーロッパの共通根であるということがこのサンクトペテロスブルクにも痕跡があった。
歴史は刻みロマノフ時代の首都でスエーデンより没収した、人造建設都市(ソビエト時代はレニングラード)とも呼ばれていた街の歴史には人の血が多く流され教会がたてられている。
そのロマノフ時代の女帝が美術に傾倒し、
隠者の隠れ家という美術収集のための館を建て冬の宮殿に併設し、現在のエルミタージュ美術館の前身になったということを知った時には
美術愛好家 の本質を女帝にみる思いがした。
Hermitage
そういえば千利休も、にじり口のある隠れ家をたてたとか。
二つ目はモナ・リザで有名なレオナルドダビンチの聖母の絵画がある。
モナ・リザのほほ笑んでいる自然な女の人の表情は宗教絵画から
解放されたルネサンスの人の美を表していますが、
ダビデの割礼のない男も、ミケランジエロのピエタの像も
古代ギリシャ人の自由な発話ができるアゴラの人に
似ているのを感じます。
このエルミタージュにあるレオナルドのリッタの聖母は
マリアが イエスに自身の母乳を与えているのです。
レオナルドダビンチと私たち夫婦とは何の関係もないのですが、
私たちの定年退職記念にそれぞれ旅行した前の2回の旅行でも
彼に出会っている。
フランスロワール地方を旅したとき、晩年をすごしアンボアーズで没した彼、
MSCクルーズの帰り立ち寄ったミラノで運河設計をしていた彼。
そして今度 サンクトペテロスブルグのHermitageで、
聖母から人の表情の母にマリアを描いた彼。
シャガールのにも共通する。
十字架を負うイエスにも共通する。
聖書記者マルコにも共通する。
千利休(あまり知らないのですが、権力者へ市井のものの意地を評価する。)
共通する。
今度の一か月にも及ぶ旅行は、
私たち無職の夫婦に素晴らしいものを、恵んでくれるような気がする。