2010年3月30日火曜日

ロシア地下鉄で爆破事件と多様な他者




ロシアのモスクワ地下鉄で自爆テロによる爆破事件が29日発生。


自爆したのがコーカサス地方の女性2人によるとのこと。


この地方で2014年ソチオリンピックが開催される。


1991年ソ連より攻撃をうけ独立を差し止められた
チェチェン共和国もこの地方にある。
その後この国で1994年ロシアとの間でチェチェン紛争がおこり、テロが続発
北カフカスはロシアより独立をめざして政情不安定。




ここコーカサス(英語読)、カフカス(ロシア読)の過去の支配者には


古代キンメニア、スキタイ、フン、アヴァール、ハザール、モンゴル、オスマントルコなど
遊牧民族の支配の歴史がある。


カフカス地方の民族として
カフカース諸語系
チェチェン人、イングーシ人、アヴァール人、レズギン人、ガバルダ人、チェルケス人、アディゲ人、アブハズ人、グルジア人
インドヨーロッパ系
アルメニア人アルメニア語派、オセット人イラン語派ロシア人スラヴ語派
チュルグ緒語系
アゼルバイジャン人、クムイク人、ノガイ人、カラチャイ人、バルカル人
と多様な言葉を話す民族がいる。

2010年3月28日日曜日

ステパノ




聖シュテファン独逸語、聖スティーブン英語、ギリシャ語聖ステパノ、スペイン語エステバン、スラブ語イシュトヴァーン始めてのイエスの殉教者。


マインツにある聖シュテファン教会にマルクシャガールのステンドガラスがあるので今から楽しみにしている。


ステパノの言葉に反駁し投石に賛同していたパウロがやがて、彼の言説に心を向ける。


人とは、異質多様な他者がいて真実を見出すもの。


現在にいる多くのステパノの言葉がやがて人の欺瞞をあぶりだし


人々に真理を与える。



キリスト(言葉)は異質な他者、救い主である。





シャガールは聖ペテロの砦サンクトペテロスブルグに生れる。

2010年3月26日金曜日

さようならの乗馬




















ホップともさようなら、春がきた。
水間公園で桜のしたで宴会をしょう。



それから別荘へ、
紅ズワイとマウントビューのワインと大山の美しい姿を愛でにゆこう。
五月九日からの旅行がはじまる前に。
 



 

2010年3月16日火曜日

ロシア領事館大阪で


ロシアの入国ビザをとるため豊中にあるロシア領事館を訪れた。
なんと入国を希望するものを拒んでいるのか、
入口が閉鎖されその前に ガードマンが立っている。
私のベンツを駐車する場所を確かめると、門の前に
止めてくれとのことで、 これには気分をよくするが
近所迷惑で駐車場に案内しないのが不自然な思いがする。
門の前で先ほどのガードマンがセキュリティーのため、
パスポートで顔照合をする。

中に入ると、貴族趣味な庭と玄関があるが閉まっていて、
よこのウサギ小屋の入口のような狭い部屋が開いていて、
そこで訪問客と応対している。
帰りたくなる。
この辺がどうも好きになれない。
おもてなしに貧相なお国に思える。

領事館の夫人と思われるひとが、挨拶もしなく私を見つめている。
なんという雰囲気なのだろう。
アメリカのあの陽気なほほ笑みをロシアでは期待できない。
と言っても私がアメリカを訪問したのが30年前であるから、
9・11の後は、
フレンドリィーな明るさも変わってしまったかもしれないが。


肝心の入国ビザはとれなかった。
領事館員は私の説明を丁寧に聞いていたが、
結局は駄目。
支払い済みの領収書を見せると私と家内のパスポートをもって
領収書を発行した旅行会社に電話をするために
部屋に引き込んでしまい10分ほどして内容を旅行会社へ
説明したので よく聞いて対応してほしいと言いだす始末。

私に説明すべきものであるだろうと、言うと。

直接私に言ってもいいが、時間がかかるし話す内容が多く込み入っているとのこと。

いずれにしても、ロシアのサンクトペテルブルグに停泊している2日間にエルミタージュ美術館を家内と二人で訪問したい。
トランジットビザでもいいから発給してほしいと求めたが、
私の場合トランジットにはあたらなく観光ビザが必要で観光ビザの場合ロシア領事館が受け付けられる形式の書類が入用であるが、今回その書類がないとのこと。
彼は必要なドキュメントがないと頻りに言っていた。

セレブリティークルーズの乗船確認書も私のルーム番号さえとれているのに、往復のオランダ航空の航空券のEチケットを見せても、(要するにロシアのバウチャウにあたる旅行の代金の支払い済みを全て持参しても)、領事館が必要とするドキュメントがないので受け付けられないとのこの一点張である。
これ以上は進展しない。
領事館員は丁寧な人だったので握手して旅行会社と相談するために領事館から退出する。


大阪府警も以前は窮屈な場所であったが、ロシア領事館へ行く前に国際運転免許の取得のため立ち寄った光明池の発行手続きがスムーズで改善されているのがよくわかった。

さて、肝心の領事館が求めるドキュメントというのは、家に帰り旅行会社の人と電話で確認して分かった。

それはロシア国内旅行(滞在)においてロシア外務省が認証した手配業者が外国人観光客の旅行滞在計画を引受けているという確認書を領事館へ提出する書類のことであるとのこと。

要するに、ロシア政府が認証した旅行手配会社が外国のお客の旅行のすべてを把握しその準備を整えていることを証明する手配会社の責任者の報告書のことである。

いまだにロシアを旅する旅行者の旅行のための自由な行為が認められていないのがよくわかった。

旅行者はロシアに入国した場合入国開始したという報告をその手配会社が入国後初めて泊まるホテルで手続きしなければならないように決められているようだ、これで移動の監視制限を担保するようになっている。

不自由な国であることが、大阪領事館という小さなロシア旅行で発見することができた。

ロシア政府の認可制度はいまだ社会主義の負の遺産が続いていることになる。
わたしの旅行の不自由を敷衍して思考すると、ロシア人の生活が監視制度の中にいるように見えてくるのだが。
アンドロポフからゴルバチョフまでのあの時の自由へのうねりは今のロシアには見られないのだろうか。

2010年3月14日日曜日

レオナルドダビンチとたびたび出会います



五月の旅行の準備にいそしんでいます。


雅子は、カシオの自動翻訳機を、
私は、オランダのホテル予約や、
セレブリティーのインターネットチエックインの
(確認書)出力のため
キャノンのプリンター・コピー機を買いました。
このプリンターがとても安くなんと9千円
2002年ごろのモバイルのブリンターが4万円ほどしていた頃とは
時代の移り変わりを感じる。
Eosのデジタルカメラも
2005年に買ったDigitalN機種が修理がもうきかなく
やむなくKissX3Eosを買うはめになったがなんと7万円と安い。
恐るべしデフレ日本と言うべきか、
本来
きちんとサービスを受けたものはその代価を支払うことを潔くしなければならない。
値切り倒し相手の努力へ報いるための支払いを、けちっているのか。
日本中で、代価の支払いを惜しんでいる傾向がある。
製造者である
キャノンも反省すべきところがある。
造ることの責任として、品質の保証は言うに及ばす、修理の責任も果たす義務がある。
少なくとも、代価をだして修理を求めるものへ、修理の部品を備えて対応しなければならないのでは話にならない。
修理ができないことの罪と、正当に評価しない罪と
どちらが重いのか、はともかくとして今日本ではそれぞれが自満するものの心意気(プライド)が衰弱している。

今日は、ロシアのビザと国際運転免許書に貼る写真を撮るために夫婦で写真屋にいく。

ロシアサンクトペテルブルクの事前学習で二つ発見する。

Hermitageという隠者の隠れ家という観光場所があり、
コンステレーション号のエクスカーションが$850という馬鹿高い、高額な値段と、
私の行きたい エルミタージュ美術館がどこにもないこと。
是が間違いであった。

そして学んだことは、
サンクトは日本語に訳すれば聖、
すなわちペテロスブルグは独逸語読みで聖ペテロの街になるということ、
独逸のアウグスブルクはローマ皇帝アウグストゥスの街ということになる。
なるほど、古代ローマと古代ヘブライがヨーロッパの共通根であるということがこのサンクトペテロスブルクにも痕跡があった。
歴史は刻みロマノフ時代の首都でスエーデンより没収した、人造建設都市(ソビエト時代はレニングラード)とも呼ばれていた街の歴史には人の血が多く流され教会がたてられている。
そのロマノフ時代の女帝が美術に傾倒し、
隠者の隠れ家という美術収集のための館を建て冬の宮殿に併設し、現在のエルミタージュ美術館の前身になったということを知った時には
美術愛好家 の本質を女帝にみる思いがした。
Hermitage
そういえば千利休も、にじり口のある隠れ家をたてたとか。

二つ目はモナ・リザで有名なレオナルドダビンチの聖母の絵画がある。

モナ・リザのほほ笑んでいる自然な女の人の表情は宗教絵画から
解放されたルネサンスの人の美を表していますが、
ダビデの割礼のない男も、ミケランジエロのピエタの像も
古代ギリシャ人の自由な発話ができるアゴラの人に
似ているのを感じます。


このエルミタージュにあるレオナルドのリッタの聖母は
マリアが イエスに自身の母乳を与えているのです。


レオナルドダビンチと私たち夫婦とは何の関係もないのですが、

私たちの定年退職記念にそれぞれ旅行した前の2回の旅行でも
彼に出会っている。


フランスロワール地方を旅したとき、晩年をすごしアンボアーズで没した彼、
MSCクルーズの帰り立ち寄ったミラノで運河設計をしていた彼。

そして今度 サンクトペテロスブルグのHermitageで、
聖母から人の表情の母にマリアを描いた彼。

シャガールのにも共通する。
十字架を負うイエスにも共通する。
聖書記者マルコにも共通する。
千利休(あまり知らないのですが、権力者へ市井のものの意地を評価する。)
共通する。

今度の一か月にも及ぶ旅行は、
私たち無職の夫婦に素晴らしいものを、恵んでくれるような気がする。