栄子は今日も母のもとを訪ねる。九時にトイレをさせ歯を磨き、病院内を散歩していた。正午に私が着くころ担当看護師講初さんとデイルームに座って母の昼ご飯を前に話し込んでいた。母の平和な日赤の一日の午前が過ぎてゆく。
昼ごはんの後、いつも白湯を200ミリリットル鼻から胃に注入するが、今日はラコールをコップで飲ませた。200mlを午後一時から四時までに飲み干した。
留津さんからメールがあり、介護は家族の中で抱えこまずに外部の専門家とよく相談して、開かれた介護に努めるようにとアドバイスいただく。
ほんとうに留津さんの言う通り、食事のことに一生懸命になり、母を虐待している自分に気付く。
母にとって信頼できる人は顔見知りの家族しかいないのに。わたしが母にとって最も怖いものになることは、介護者のパラドックスだ。
いのちを喜びとし、しあわせを見ようと日数の多いのを愛するひとになろう。
あしたも母のもとにいって、いつも喜び感謝することを主にお祈りしよう。
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