五月十四日 バラナシからカジュラホへ

高地にあるカジュラホは猛暑の中で深刻な水不足。

今日はカジュラホへ移動日、昨夜九時過ぎにロビーへベナレスサリー卸店の若者が

注文した仕立てが出来上がったので、届けに来てくれた。

今まで旅をしてきたが、約束したことが反故になったことは一度もなかった。

人と人の信頼の基本は、約束を守ることに尽きる。

中国でも、ネパールでも、インドでも、私と交わした約束は忠実に実行してくれた。

もう一つ、この旅で気づいたことがある。言葉の大切さを実感する。

約束するためには、お互い約束を取り交わすための共通言語が必要だ。

ネパールが、まるで日本にいるような快適さだったのは、

言葉に不自由しなかった事がある。

インドは意外にも英語を話す人は少ない。中国はさらにもっと少なかった。

英語教育を受ける機会のない人は、私ともっと親しくなりたいのに

そのチャンスを失ってしまう。