アカバの町を出発する。行く手を遮るように岩山がそびえる。
岩山を前にして、モーゼ達も怯むことなく旅立つことを決意したに違いない。
しかしどこまで行っても、憩うところはない。乳と蜜のあふれる地はここにはない。
あるのは乾ききった砂と、黒ずんだ岩山だけだ。
時々、モーゼ達も、ベトウィンに出会ったかもしれない。
当然、平和な交流があり、情報の交換もあったに違いない。
彼はとうとう目的の地に行くことができなかった。ここネボ山(ビスガ)で
はるかに遠く見わたし乳と蜜のあふれる約束の地をその身に刻み込んだ。
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