2021年8月27日金曜日

遺棄される国民


わたしはあなたがたを捨てて孤児とはしない。 聖書
 


驚いたことに最近、真っ先に人々を捨てて逃げ去った政権がある。
新型コロナの感染者に対する日本政府のことばかりではない。

戦う意志のない国のためにアメリカは戦う理由がないと
アフガニスタンから軍隊を撤退させた国と国民を遺棄したガニ政権のことだ。


アメリカが軍事介入したのは9・11の同時多発テロのブッシュ政権時だ。
オサマビンラデンをテロの主犯として掃討作戦が始まった。
その後イスラム国やパキスタンなどの過激派の殲滅作戦が続いたが最後まで残ったのは
イスラム原理主義タリバンとの戦いだった。



今回もまた1975年サイゴン陥落の再現を見るようだ。
アメリカの1945年9月の民族解放の成功は(日本人の)固有なもので、
他国を軍事介入で民主化する成功体験は役だたないことの証明にもなった。


大坂なおみは無名の頃、将来の夢としてオリンピックに出場することと多くのグランドスラム・タイトルを取ることを一緒に並べて語っていた。
14歳からアメリカでプロのテニスプレイヤーとして日本国籍で活躍している。
それで、なぜ日本国籍なのかとの質問に「日本の文化が好きで日本の人たちも好きだし、わたしはシャイな性格で、日本人と言うほうが自分にしっくりゆく」と答えている。



父の祖国ハイチが大地震に見舞われた時、ウエスタン・アンド・サザン・オープンで得る賞金を全額寄付するとコメントしたように、複雑な国籍を持つ日本人だ。
その彼女が日本の最終聖火ランナーに選ばれた栄誉に素直にオリンピックに出られる夢がかなった喜びと日本の文化の多様性と寛容性についてこれからの世界に日本の人々の貢献できる可能性として発言している。


アメリカの戦後日本にもたらした民主主義は占領政策としてどこの国に対しても適応できるものではなかった。それは平和を愛する日本人の戦後の平和への誓いとアメリカがもたらした日本国憲法に基づいた戦後の誠実な振る舞いが民主主義が国民に息づく76年の(歴史)であった。


非戦闘員のすべもない逃げまどう市民の頭上に原子爆弾を憐れみもなく投下する行為は9・11と同じ。然しそれを世界の人々へメッセージとした。人類の戦争の残酷の証しとして原子爆弾の悲惨性を人類が再び被ることなく廃絶へと向かう共同の行為となるように、報復ではなく自らに原罪を負うことによって終わらすことができる寛容性・世への愛を、身体で表わす人びとの住む国に歴史の主は創り変えられた。


わたしは大坂なおみにも同じ姿を見ることが出来る。
オリンピックでもウエスタン・アンド・サザン・オープンでも三回戦で敗退したが戦いに勝ち誇る行為にもまして
自分の生きているリアリティを一生懸命,ことばで世界に(隣人)に表現している姿に拍手を贈りたい。


わたしはあなたがたを捨てて孤児とはしない態度だ。


アメリカでも日本でも、隣人と暮らす世に、なんの根拠もない独善的に振舞い、
にっちもさっちもいかなくなると、俺の知ったことかと隣人を見捨てるやり方が、


世界のなかにまかり通らせてはならない、国連のアイキャンと連帯してそろそろ終わりにさせなければならない。
平和は隣人への愛の行為である、共同の約束の遂行、そのパフォーマンスを一緒に楽しみたいものだ。


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