わたしが二十歳のころ、四条はジャズ喫茶が全盛で。
夜明けまで、いっぱいのCoffeeと追加注文の夜食で
黙って、ジャズをひとりで聞き入っていた。
みんなひとり、なにかしら頼りになるものを求めていた。
ビルエバンス、チックコーリア、オスカーピーターソンのピアノ曲をよく聞いた。
わたしの青春を訪ねて四条の街を巡り歩く。
そして、たどり着いたのは当時と変わらない餃子の店。
全て、浦島太郎の街に、当時と変わらない時のまま。
人びとも暖かい。
考えてみれば、餃子を注文した時店員の掛け声は、コーテルリャンガーだった。わたしの青春当時から異国人が日本で暮らしていたのだ。
確かこの店のありにビックボウイがあった気がするが定かでない。
マクドナルドも今や外国で出会うと懐かしい。
日本の当たり前の風景になった。
ハンガリーの田舎道で出会ったときは心持日本にいるようで安堵した。
京都の夜の風景が徐々に日本の地方都市の夜にもみられるようになって行くのだろう。
いたるところで異国の人の顔と出くわす。
そんな中、美しく着物を着た女の人を見た。
京都先斗町で、きりっと着物を着て歩いていた。
京都は女の人の着物が良く似合う街であるのだと今更ながら思った。
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