インドでは生水を飲むことを添乗員から止められていた。
彼は慎重なひとで、出来れば水で洗っている生野菜や、氷の入った生ジュース、
新鮮な果物も禁止していた。
それで食べるものは火を通したカレー(インドではカリー)ばかり、
毎日朝晩カリー、カリー。
それでも、食事はすすんだのはワインやスパーリングワインのあてに
インドの香料の数々の絶品なオードブルがあったおかげだ。
インドの人はユーモアたっぷり、温かい料理がほしいと言うとなにもないので温かいものならあるよと私をお湯だけがいっぱい入った鍋のところに連れて行った。
真顔であったかいものだよとジェスチャーする、怒る気にならず笑いがこみあげてきた。
一か月9,000ルビーで生活するインド人には私の毎食飲むフランスワインの5,000ルビーはマヒヤのように映っているかもしれない。
ムガール帝国時代は、中央アジアからイスラム系の人々が支配した。
近代ではポルトガル、イギリス人が支配する。
インドの人たちの顔つきを見ると、浅黒く彫が深く、端正だ。
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