2022年2月18日金曜日

満州国のポスターと板祐生


自分のために友をつくりなさい。聖書




平和を考える満州の資料展

わたしが満州国を体験したのは2008年モンゴルへ乗馬の旅に行ったときに博物館を訪ねたときだった。 モンゴルの記憶

背の高い人々が数人ならんでいる写真があった。モンゴルの隣の満州の高官とのことで、モンゴルの友人は日本の国だったと教えてくれた。 

満州国のポスターは1931年の満州事変や翌年の満州国建国について詳しく記載されている。 このポスターを保存していたのは南部町の山奥で国民学校の教職をしていた祐生と同じ名古屋の教職である。

満州事変とその後の日満議定書を巡る調査がリットンにより国際連盟に報告される。

日本の軍事行動の違法性と満州国の傀儡性が指摘され、日本に勧告に従うように決議がされたが松岡洋介はこれに抗議して連盟から脱退する。

多くの日本国民は国際連盟脱退を熱烈に支持していた。当時の様子がポスターに刷られて大日本帝国の市井の人々に配布された。それが終戦と同時に満州國(1932年から1945年の間満州に存在した国家)のポスターが全国津々浦々から消えて無くなってゆく。

板祐生は「友人から戴いたものは粗末にすることはできない」と焼却を拒み続け大切に保管したことが祐生出会いの館に残されている。

そうして世の名もない一人ひとりの行為が隣人と繋がることにより真実が現わされ記憶され伝えられて行く。

神はそのひとりごを与うほどに世を愛れた、ひとりごを信じる者がひとりも滅ぶことなく永遠の命を持つためである。ヨハネ3:16

不正な富で自分のために友をつくりなさいと言うイエスのみ言葉が現在のわたしにも聞こえる。





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