静けさや

金魚が死んでしまって。突然の大雨で水温低下が原因か、豪雨のための池のにごりなのか。折角冬の厳しさを生き延びたダニエルの仲間だけに、寂しい思いと辛さがこみあげて来る。金魚をダニエルの墓に埋める。

水連がまた咲いていたが、次にすすむために池の水を抜いた。

また金魚を池に飼おうと思っている、然し金魚のためには来春からにしようと思う。

俳句のように、二人だけの食事に蝉の声だけ。
静謐ななき声が食卓に染み入る。

昨日、一万歩を超すコースを夕方散歩して、
家に到着する時、ひとりの女性から声を掛けられた。

娘が出会った人でダルメシアンと散歩しているかた、あなたとお会いするのを期待していました。タイにいる娘から大山リゾートで出会った人とお話しできましたかと母親に頻りに連絡があるとのこと。

そういえば、わたしはダニエルと散歩した時、イタリアの子ずれの人と、アジアの人と一緒に散歩している人達に出会って話したことがあるのを思い出した。

すうっと。

わたしといいお友達になれると娘さんから母親に連絡していて出会う時を楽しみにしてくれていた。

わたしたちに
主が時を備えていてくださいました。

大山リゾートの森で人が人と出会う時を用意していてくださるとは、

人の出会いは主からの贈りもの、新しい始まりを啓いてくださいます。

出会いによって人は新しく始める経験をします。


人間の自由は、「思考の属性や意志の属性となる前に、自由人の状態、つ ま り、人びとに移動を可能にさせ、【アブラハムのように】家を後にして世界の中に入り、行ないや言葉にお い て他者と出会うのを可能にさせる状態として」理解された。
ハンナ・アーレント


【】内は筆者の加筆。